鈴木耳鼻咽喉科大阪鼻サージクリニックの副鼻腔炎の手術|大阪市西区南堀江の耳鼻咽喉科

副鼻腔炎の手術 SINUSITIS

副鼻腔炎について

慢性的な副鼻腔炎症状は
手術で改善できる可能性があります

副鼻腔炎とは、副鼻腔に慢性的な炎症が起こり、鼻づまりや後鼻漏(鼻水がのどに落ちてくること)、悪臭、嗅覚障害などがみられる疾患です。当院では、副鼻腔内に溜まった膿を排出し、症状を改善するために、副鼻腔炎の手術治療をご提供しています。副鼻腔および鼻内の換気を改善し、膿の排泄路を確保することで、副鼻腔炎の再発を予防します。鼻症状にお悩みの場合は、一度ご相談ください。

こんな場合はご相談ください
  • 鼻づまり、嗅覚障害が改善しない
  • 膿のような鼻水が出る
  • 鼻が臭い、後鼻漏が治らない
  • 鼻の奥に違和感がある
  • 薬による治療で完治しない
  • 他院で治療中だが一度話を聞いてみたい
  • 鼻水・鼻づまりが何週間も続く
  • 入院せず日帰りで治療したい

当院の副鼻腔炎の手術

高精度の4K内視鏡を用いて
副鼻腔炎を外科的に治療

当院では、副鼻腔炎を根本的に改善するために、「内視鏡下副鼻腔手術(ESS)」を行っております。以前までは、歯ぐきや顔の皮膚を切開したり、皮膚を剝いで頭蓋骨に穴を開けて副鼻腔内を掃除したりといった大がかりな手術が行われていました。しかし医学の進歩に伴い、現在では鼻の穴から器具を挿入し、顔に傷を残さず治療できるようになりました。当院では、4K内視鏡やマイクロデブリッターといった先端機器を用いることで、患部を鮮明に確認しながら精密で安全性に配慮した手術を行っています。病院と同等レベルの環境で、身体への負担を抑えながら治療しています。

各疾患に対する手術
慢性副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎は、風邪やアレルギーなどをきっかけに炎症が長引き、副鼻腔内に膿がたまる疾患です。治療として、内視鏡下副鼻腔手術(ESS)で鼻腔の通り道を広げ、副鼻腔内の換気と排泄を改善していきます。炎症部位に応じて、片側または両側へのアプローチが必要です。治療期間は3ヵ月程度で、術後は鼻洗浄や処置を継続しながら治癒を目指します。
好酸球性副鼻腔炎
好酸球性副鼻腔炎は、白血球の一種である好酸球との関連が深く、重症化・再発しやすい難治性の副鼻腔炎です。両側の副鼻腔全体を可能な限り大きく開放する手術に加え、アレルギー性鼻炎や喘息の治療も並行して行います。治療期間は3ヵ月程度で、重症例では抗体薬を用いた治療も行われます。
指定難病登録により
医療費補助を受けられます

好酸球性副鼻腔炎は「指定難病」に該当する疾患であり、所定の手続きを行うことで医療費の助成を受けることが可能です。当院の院長は「難病指定医」としての資格を有しており、指定難病登録に必要な診断書の作成や申請手続きに対応しています。経済的な負担がご不安な方も、安心してご相談ください。

副鼻腔真菌症
副鼻腔真菌症とは、カビ(真菌)が原因で副鼻腔内に炎症を引き起こす疾患です。手術は基本的に片側ずつ行うことが多く、内視鏡手術で副鼻腔内の換気と排泄を改善します。また、必要に応じて洗浄経路を確保するための穴(対孔)を作製する場合もあります(下鼻道対孔やEMMMなど)。術後は鼻洗浄を継続することが重要で、治癒までに約3ヵ月を要します。傷が治った後もしばらくの間、鼻洗浄を行っていただきます。
歯性上顎洞炎
歯性上顎洞炎は、むし歯や歯周病などによって、上顎洞内に炎症が起きる疾患です。炎症は片側だけにみられることが多く、上顎洞内の徹底した清掃が必要になります。歯科治療との並行管理が重要で、粘膜の腫れが強い場合は、下鼻甲介の処置を加えることもあります。治癒までに3ヵ月程度時間が必要で、術後の洗浄と鼻内処置が重要になってきます。
鼻腔形態異常やアレルギー性鼻炎などを伴う場合
鼻中隔の弯曲や下鼻甲介の肥厚など、鼻腔の形態異常がある場合は、内視鏡下副鼻腔手術(ESS)と同時に、鼻中隔矯正術や下鼻甲介手術を行うことがあります。副鼻腔炎の換気を改善し、膿の排泄路を確保することで、術後の再発リスクを軽減します。
内反性乳頭腫などの腫瘍性、骨腫や特殊な副鼻腔疾患
良性腫瘍や特殊な副鼻腔疾患の中には、全身麻酔下での除去手術が必要となるケースもあります。当院では、内反性乳頭腫などの腫瘍性疾患や骨腫、特殊な副鼻腔疾患に対して、入院設備を備えた連携医療機関へのご紹介を行っています。患者さんの状態に合わせて、適切な治療をご提案いたします。

検査方法

CT検査
副鼻腔の状態を立体的に把握できる画像検査です。炎症の広がり具合や鼻内のポリープの有無、骨の形態異常、鼻中隔の弯曲などを詳しく確認できます。手術の必要性や治療方針を決定するために有効です。当院では院内にCT設備を有しており、診察時に撮影・診断が可能です。
ファイバーカメラ検査
細く柔らかいファイバースコープを鼻の中に挿入し、粘膜の状態やポリープ、出血、膿の有無などを直接確認する検査です。リアルタイムで詳細な観察ができるため、病状の把握や術後の経過観察にも欠かせません。的確な処置とケアをご提供するために、当院では毎回実施しています。

費用

料金表
内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型19,860円
内視鏡下鼻中隔手術Ⅲ型89,040円
内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術/片側)23,820円
内視鏡下鼻副鼻腔手術Ⅲ型(複数洞副鼻腔手術/片側)74,730円
経鼻腔的翼突管神経切除術(片側)91,380円

※表示金額は全て税込みです
※表示金額は3割負担の場合の費用目安となります

高額療養費制度について
医療費の負担を軽減する公的制度です

高額療養費制度とは、1ヵ月の医療費が一定額(自己負担限度額)を超えた場合に、超過分が払い戻される公的な制度です。年齢や所得に応じて限度額は異なりますが、入院や手術などで医療費が高額になった際に、経済的な負担を軽減することができます。高額療養費制度を利用するためには手続きが必要です。ご不明な点は当院スタッフまでご相談ください。

69歳以下の方の場合
適用区分 ひと月の上限額(世帯ごと)
年収約1,160万円~
健保:標報83万円以上
国保:旧ただし書き所得901万円超
252,600円+(医療費-842,000)×1%
年収約770~約1,160万円
健保:標報53万~79万円
国保:旧ただし書き所得600万~901万円
167,400円+(医療費-558,000)×1%
年収約370~約770万円
健保:標報28万~50万円
国保:旧ただし書き所得210万~600万円
80,100円+(医療費-267,000)×1%
~年収約370万円
健保:標報26万円以下
国保:旧ただし書き所得210万円以下
57,600円
住民税非課税者 35,400円
70歳以上の方の場合
適用区分 ひと月の上限額(世帯ごと)
外来(個人ごと)
現役世代
並み
年収約1,160万円~
標報83万円以上/課税所得690万円以上
252,600円+(医療費-842,000)×1%
年収約770万円~約1,160万円
標報53万円以上/課税所得380万円以上
167,400円+(医療費-558,000)×1%
年収約370万円~約770万円
標報28万円以上/課税所得145万円以上
80,100円+(医療費-267,000)×1%
一般 年収156万~約370万円
標報26万円以下/課税所得145万円未満等
18,000円
(年144,000円)
57,600円
住民税
非課税世帯等
Ⅱ 住民税非課税世帯 8,000円 24,600円
Ⅰ 住民税非課税世帯
(年金収入80万円以下など)
15,000円

なお、高額療養費制度の支給上限額については厚生労働省で段階的な見直しが行われています。
最新の情報については厚生労働省のホームページをご参照ください。

組み合わせ例
手術の組み合わせ例 目安の金額(3割負担の場合)
副鼻腔炎(片側性・中等度)の場合:内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型(両側)×内視鏡下鼻副鼻腔手術Ⅲ型(片側) 111,120円
副鼻腔炎(広範囲・重度例)の場合:内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型(両側)×内視鏡下鼻副鼻腔手術Ⅳ型(両側) 205,140円

※表示金額は全て税込みです。
※術式の組み合わせについては診察時にご提案いたします。
※保険診療であり自己負担額については高額療養費制度に準じます。
※高額療養費制度を使用することで、上記よりも安く手術を受けられる可能性があります。
詳しくはお問い合わせください。

お支払方法

当院では、下記のお支払方法が可能です。
現金
現金でのお支払い
クレジットカード
VISA/JCB/
Mastercard/など
電子マネー・
QRコード決済
交通系IC/PayPayなど
アプリ決済
キュアポートを使用した
簡単決済によるお支払い
医療費控除について

1年間(1月1日~12月31日)に10万円以上の医療費を支払った場合は、医療費控除によって一定の金額の所得控除を受けることができます。ご自身の支払いに限らず、生計を共にするご家族が支払った医療費も対象となります。詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。

よくあるご質問

Q

副鼻腔炎は手術で改善できますか?

A

はい、慢性副鼻腔炎などの副鼻腔炎症状は、手術によって改善が期待できます。鼻の粘膜などに直接アプローチすることで、内服薬や点鼻薬では改善しにくい重度の鼻づまりにも効果的です。手術は患者さんの症状に応じて適切な方法をご提案しますので、まずはご相談ください。

Q

副鼻腔炎の手術を受けたらどのくらい症状が楽になりますか?

A

手術によって鼻水や鼻づまりの症状が改善されると、日常的な息苦しさが消失していきます。人によっては、頭痛やだるさが改善し、集中力の向上などの効果も期待できます。ただし、治療効果には個人差があります。症状の原因や重症度に応じて、患者さんに適した手術法をご提案しますので、まずは一度ご相談ください。

Q

手術をしたら副鼻腔炎は再発しませんか?

A

手術によって副鼻腔炎の大きな改善が期待できますが、治療効果には個人差があり、必ずしも再発しないとは言い切れません。特に、好酸球性副鼻腔炎のような再発しやすい疾患や、アレルギー性鼻炎・気管支喘息などの基礎疾患をお持ちの方は、術後の経過に注意が必要です。当院では、手術後2~3ヵ月にわたり、毎回ファイバーカメラでの細かな診察と処置を継続することで、再発リスクをできる限り抑えています。

Q

副鼻腔炎の手術は日帰りでできますか?

A

はい、可能です。当院は、副鼻腔炎の日帰り手術に対応しており、局所麻酔で治療を行うことができます。入院の必要がないため、仕事やご家庭の事情でお忙しい方にもおすすめです。術後のフォロー体制も整えているため、初めて手術を受けられる方も安心していただけます。

Q

鼻の手術にかかる費用はどれくらいですか?保険は使えますか?

A

鼻の手術には健康保険が適用されます。手術の内容や検査項目によって費用は多少前後しますが、高額療養費制度を使用することで、自己負担を抑えながら治療を受けられます。詳しい費用については、診察時にご説明いたしますので、まずはお気軽にご予約ください。

Q

鼻の手術はどのくらい痛みがありますか?

A

局所麻酔を使用するため、手術中は痛みの心配なく治療を受けられます。術後は、しばらくの間痛みや不快感を感じることもあるため、必要に応じて鎮痛薬の処方も行っております。痛みが苦手な方も、まずは一度ご相談ください。