外耳道真菌症について
外耳道真菌症とは
外耳道真菌症は、外耳道に真菌(カビ)が感染して炎症を起こす病気です。 通常、外耳道には真菌などの繁殖を防ぐ常在菌が存在しますが、何らかの原因で真菌が繁殖してしまうと非常に強い炎症を引き起こします。
原因
耳掃除のしすぎ
綿棒などで耳を頻繁に掃除すると、外耳道の皮膚を傷つけ、真菌が入り込みやすくなります。また、耳垢を取りすぎてしまうことで、耳垢に含まれる常在菌がいなくなり、真菌が繁殖しやすくなってしまします。
外耳炎の慢性化
慢性の外耳炎があると、外耳道が湿った状態になりやすく、真菌が繁殖しやすい環境になります。
糖尿病などの免疫力低下
糖尿病などの基礎疾患があると、免疫力が低下し、真菌に感染しやすくなります。
高温多湿な環境
夏場など、高温多湿な環境も真菌の繁殖を助長します。
抗生物質やステロイド剤の長期使用
抗生物質やステロイド剤を長期にわたって使用すると、常在菌のバランスが崩れ、真菌が繁殖しやすくなることがあります。
症状
♦耳のかゆみ 強いかゆみを感じることがあります。
♦耳の痛み 痛みを感じることがあります。
♦耳だれ 耳から膿のような液体が出ることがあります。
♦耳閉感 耳が詰まった感じがすることがあります。
♦難聴 進行すると、難聴になることがあります。
治療
外耳道の洗浄
耳鼻咽喉科で、外耳道を清潔にするために洗浄を行います。通常2~3ヶ月程度必要になります。
抗真菌薬の塗布
抗真菌薬の軟膏を外耳道に塗布します。
内服薬
症状が重い場合や、抗真菌薬の塗布で改善が見られない場合は、抗真菌薬の内服薬を処方されることがありますが、効果は限定的です。
予防策
耳掃除はできるだけ控える
耳垢は自然に排出されるので、耳掃除は頻繁に行わないようにしましょう。
外耳炎を放置しない
外耳炎になった場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を受けましょう。
糖尿病などの基礎疾患の管理
糖尿病などの基礎疾患がある場合は、しっかりと管理しましょう。
生活環境の清潔を心がける
生活空間を清潔に保つように心がけましょう。 水回りや湿度の高い場所は、清掃や換気、除湿などに注意をしてください。 外耳道真菌症は、再発しやすい病気です。治療後も、なにか症状があれば、早めに受診することが大切です。 市販の点耳薬には、外耳道真菌症に効果のあるものはありません。必ず耳鼻咽喉科で適切な治療を受けてください。