耳垢について
耳垢(みみあか、じこう)とは
耳垢(みみあか、じこう)とは、耳の穴から鼓膜までのあいだのとおりみちである“外耳道”に溜まる垢のことです。 耳垢は、外耳道の皮膚から剥がれ落ちた古い角質や、皮脂腺からの分泌物、ほこりなどが混ざり合ってできたものです。
耳垢の役割
自浄作用
耳垢は、外耳道を清潔に保つ役割があります。外耳道の皮膚は、外へ向かって生え変わり、その際に耳垢も自然と外側・耳の穴の入口の方へ集められていきます。 話したり、食べたりする時に顎を動かすことで、自然に外へ排出される仕組みです。
異物からの保護
耳垢は、外からのほこりや小さな虫などが耳の奥に入り込むのを防ぎ、鼓膜を保護する役割も果たします。
保湿・乾燥予防
耳垢は、油を含んでおり、外耳道の皮膚が乾燥しすぎないよう保湿する役割があります。保湿することで、乾燥しすぎてかゆみがでることを防ぎます。
感染防御
耳垢は、“常在菌”というもともと自分の体にいる“菌”を含んでおり、常在菌がいることで、外から別の菌が入り込んでくることを防ぎます。細菌が入り込むと、外耳炎や鼓膜炎・中耳炎などになる可能性があります。カビ(真菌)が入り込み、繁殖してしまうと、治療にかなり時間のかかる外耳道真菌症になってしまいます。
耳垢の種類
乾性耳垢
カサカサとした乾燥した耳垢で、日本人に多いタイプです。日70~80%は乾性耳垢です。
湿性耳垢
べたべたとした湿った耳垢で、日本人では少ないタイプです。 やや詰まりやすくはなりますが、湿性でも特に問題ありません。
耳垢と耳掃除
自然な排出
耳垢は、通常、自然に外へ排出されるため、頻繁な耳掃除は必要ありません。綿棒や耳かきで習慣的に耳掃除をしている人も少なくありませんが、入浴後にぬれた耳を軽く拭う程度が無難です。
耳掃除の注意点
耳掃除をしすぎると、外耳道を傷つけて外耳炎になったり、耳垢を奥に押し込んで耳垢栓塞となってしまうことがあります。特に湿性耳垢の方は、耳垢が溜まりやすい傾向があるので注意が必要です。 また耳掃除をしている時に他人と接触したり、自分の肘が周りの壁などに当たると鼓膜を破ってしまうこともあります。
耳鼻咽喉科での除去
耳垢が溜まりすぎて聞こえが悪くなったり、耳鳴りがするなど症状がある場合は、耳鼻咽喉科を受診して医師に除去してもらうのが安全です。無理に自分でとらないようにしてください。